効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法 /4

タイトルを見て思ったのが、また10倍詐欺か!(勝間さんごめんなさい ><;)
氏の著書は10倍アップ年収術をすでに読了していたのでもはや購入してまで読む術は無いだろうと考えていたが
書評であまりにべた褒めだった為、いつもの太鼓持ち記事かと疑心暗鬼に読んでみた。
10倍か否かはこの本に紹介されているメソッドを全て咀嚼して自分に活かせるか否かに依るが
参考著書がすべて具体的に著書名を挙げて紹介されているのが素晴らしい。
私はどこぞの似非著名人の書いたようなチラ裏成功本には全く感銘を受けたことは無いが
(具体的なメソッドも提示せずにプラスの波動に影響されるという能力が著しく低いとも言う)
大半は漠然としたAをした結果私はBという存在となったではなく
A(a,b,c,d,e)はお勧めである。 とりわけaに関して言うならとより詳しくタスク化することにより
読者が機械的信号を読むようにすんなり受け入れる事が可能である。
私も今後当初のおすすめ本などを読んでいこうかと思う。

iKILL /3

極めて渡辺浩弐氏の作品らしい展開で安心して読める。
私は氏の作品はファミ通のコラムの頃から愛読者なので殆ど読了しており、
どうしても既存の作品の二番煎じ感は否めないのだがここから入る人にはお勧めな作品。
思うに、大多数の1999年のゲームキッズの頃の読者もすっかりゲームおやじになってしまい、
当時のSFは現在のスタンダードになっている為、その都度ある程度の補正措置が必要になってくる。
あの頃のSFはもう当たり前になっていて、ちっともリアリティがなく寧ろ滑稽になっている。
今作品もある程度流行の残虐同人表現テイストを加えてそれっぽくなっているのか
と思いきや穢身に対しての嫌悪的表現に溢れていて快楽表現としての死体損壊に留まらない点が
非常に興味深い。 あまり、突っ込んで書くとネタバレしそうなのでこのあたりで・・


iKILL (講談社BOX)

iKILL (講談社BOX)

 実録「取り立て屋」稼業 /2

貸金業界の回収業務や実務関してかなり細かく記載してある。
実務の場合は多少の出版補正はあるものの某闇金漫画にあるようなバイオレンスな取り立ては皆無だが
実にシンプルな手法で債務者を追い詰める事が出来るものだと感心する。
巻末に記載されている多重債務者の為の救済方法もさることながら、回収方法のやりとりは
債権者としても債務者としても一読しておく価値はある。

一言で言うならば「粘り強さ」
そのまま業界の研修手帳に使用しても良いのかもしれないが
交渉事が苦手であったり億劫になっている方にも案外とお勧め(?)かもしれない

実録「取り立て屋」稼業―元サラ金マン懺悔の告白 (小学館文庫)

実録「取り立て屋」稼業―元サラ金マン懺悔の告白 (小学館文庫)